ダム工学
Online ISSN : 1880-8220
Print ISSN : 0917-3145
ISSN-L : 0917-3145
薄いキャビティ内に発生する動水圧に関する振動台実験
大町 達夫張 宏遠矢吹 信喜塚田 夏樹
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 8 巻 1 号 p. 35-40

詳細
抄録
極めて強い地震動により重力式コンクリートダムの上流面側にクラックが発生した場合に, クラックへの浸入水がダムの安定性に及ぼす影響を検討するための基礎資料を得る目的で, キャビティ内の動水圧を振動台実験によって調べた。アクリル板を用いて開口厚1.5-10mmの剛なキャビティモデルを作成し, 水中振動台の内部に設置して加振中の動水圧を小型動水圧計で計測した。その結果, 動水圧はキャビティの開口部から内部への距離に比例して直線的に増大するが, 振動数や開口厚によっても変動することが判明した。
著者関連情報
© 一般社団法人ダム工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top