日本歯科理工学会誌
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原著
炭酸ガスレーザーで熔融したリン酸塩ガラスとエナメル質の界面観察
新谷 明宏小幡 亜希子春日 敏宏新谷 明喜
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2013 年 32 巻 6 号 p. 479-487

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抄録
本研究は,炭酸ガスレーザーを応用した新規接着システムによる臨床術式の開発を目的として,エナメル質の予防充填や歯冠修復を想定した炭酸ガスレーザー照射によるエナメル質上へ熔融したリン酸塩ガラスの接着強度試験,接着界面観察を行った.せん断接着強さの平均値は,3.5Wで3.68MPaと最も高い値を示した.接着界面は,顕微鏡観察では強固に接着している状態を認め,色素浸入試験では漏洩を認めなかった.以上のことから,リン酸塩ガラスの修復材料としての可能性が示唆された.
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© 2013 一般社団法人 日本歯科理工学会
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