日本透析医学会雑誌
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委員会報告
わが国の慢性透析療法の現況 (2018年12月31日現在)
新田 孝作, 政金 生人, 花房 規男, 後藤 俊介, 阿部 雅紀, 中井 滋, 谷口 正智, 長谷川 毅, 和田 篤志, 濱野 高行, 星野 純一, 常喜 信彦, 三浦 健一郎, 山本 景一, 中元 秀友
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2019 年 52 巻 12 号 p. 679-754

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抄録

日本透析医学会統計調査 (JSDT Renal Data Registry : JRDR) の2018年末時点における年次調査は, 4,458施設を対象に実施され, 施設調査票に関しては4,402施設 (98.7%), 患者調査票に関しては4,222施設 (94.7%) のほぼ例年通りの回答を得た. わが国の透析患者数は年々増加し, 2018年末の施設調査結果による透析患者数は339,841人に達し, 人口百万人あたりの患者数は2,688人であった. 患者調査結果による平均年齢は68.75歳で, 最も多い原疾患は糖尿病性腎症 (39.0%), 次いで慢性糸球体腎炎 (26.8%), 第3位は腎硬化症であった (10.8%). 糖尿病性腎症の比率は昨年と同じであった. 2018年の施設調査結果による透析導入患者数は40,468人であり, 2017年から491人減少した. 患者調査結果による透析導入患者の平均年齢は69.99歳であり, 原疾患では糖尿病性腎症が最も多く42.3%であったが, 昨年より0.2%少なく, 糖尿病性腎症による年間導入数はプラトーに達していると思われる. 2018年の施設調査結果による年間死亡患者数は33,863人であり, 年間粗死亡率は10.0%であった. 主要死因は心不全 (23.5%), 感染症 (21.3%), 悪性腫瘍 (8.4%) の順で, 昨年とほぼ同じ比率であった. 2012年以降, 血液透析濾過 (HDF) 患者数は急増しており2018年末の施設調査票による患者数は125,793人で, 維持透析患者全体の37.0%を占めた. 腹膜透析 (PD) 患者数は9,445人であり2017年から増加傾向にある. 腹膜透析患者のうち19.7%は血液透析 (HD) やHDFとの併用療法であり, この比率はほぼ一定していた. 2018年末の在宅HD患者数は720人であり, 2017年末から36人増加した. 2018年調査では患者動態に加えて, 糖尿病治療の現状, 認知症併発状況, 生活活動度, 運動習慣, 肝炎ウイルスの保有状況などが調べられた. 今後これらのさらなる解析結果が報告される予定である.

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© 2019 一般社団法人 日本透析医学会
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