日本透析医学会雑誌
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Laurence-Moon-Bardet-Biedl症候群に胃癌を合併した透析患者の1剖検例
河 哲吉高橋 良一山崎 正貴佐藤 俊之門阪 庄三儀間 充佐藤 克明山田 智裕中島 良行牧 和夫村上 貞次米田 誠一梶田 芳弘藤田 洋一
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1995 年 28 巻 5 号 p. 909-913

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抄録
症例は39歳のLaurence-Moon-Bardet-Biedl症候群の男性で, 21歳の時に糖尿病と診断されて治療を受けていたが, 腎機能が悪化し, 1989年7月に血液透析を開始した. 1990年10月, 頻回の輸血を必要とする貧血により, 胃内視鏡を施行したところ, ボールマン3型の胃癌を認め, 外科にて手術を行ったが, 1991年9月, 癌性腹膜炎・閉塞性黄疸・DIC症候群を併発し死亡した. 最近, Laurence-Moon-Bardet-Biedl症候群の合併症として腎症が注目されているが, 本症例では, 長期の糖尿病歴にも拘わらず, 剖検組織所見では典型的な糖尿病性変化がなく, メサンジウムの増殖等の原疾患由来と思われる変化を認めたので, 若干の考察を加えて報告した.
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© 社団法人 日本透析医学会
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