文部科学省の「教育情報化ビジョン」(2011)では、2020年までに一人一台タブレット端末を用いた授業にシフトすると明言している。また、「世界最先端IT国家創造宣言」(2013)において、2010年代中の整備を明言されるなど、端末導入の動きが加速している。特に、探求的な学習を大切にする「総合的な学習」においては、学習ツールとしてのタブレット端末の活用が期待されている。しかし、これまで「総合的な学習」においては、一人一台のタブレット端末を活用した実践はなかった。そこで私は、タブレット端末を一人一台活用した働き掛けのあり方を研究した。本研究では、探求のサイクルの4場面における活用の在り方と効果を具体的な事例から考察する。