主催: 日本デジタル教科書学会
会議名: 日本デジタル教科書学会2013年度年次大会(大阪)
回次: 2
開催地: 大阪大学豊中キャンパス
開催日: 2013/08/17 - 2013/08/18
p. 5-6
本研究では、デジタル教科書の導入によって、音楽科の授業方法がどのように変えられるのか、という視点を切り口に、教科書が完全にデジタル化された場合の、デジタル教科書“ならでは”の音楽科の授業の可能性と課題について述べる。
音楽科教育はデジタルツールがあれば「何でもできる」状況と言っても過言ではない。そのため、「何をデジタルに任せるべきなのか」を見極める必要がある。
筆者らは、音楽科の中でデジタルツールをどのように使うか、応用するか、というハウツー的な知識だけでは、デジタル“ならでは”の音楽科の授業は成立しないと考える。すなわち、音楽教育の主旨に鑑み、デジタルに任せること、任せないことを見極めるための理念の構築が求められている。ここに音楽科としての課題があると考え、本研究ではこの理念の構築を目指す。