幼稚園3歳児クラスに,デジタル教材としてペット型ロボットと1カ月間にわたって継続的に触れあえる状況を常設し,幼児のデジタル教材への関わり方や,時系列の変化,特に飽きの時期を検討した。さらに,飽きた頃にペット型ロボットに関心をもたせるような教育的教示を行い,幼児の態度が変化するかも検討した。その結果,ペット型ロボットに対する幼児の働きかけの総数は,時間経過とともに減少した。さらに,飽きた頃(15日目)実施された教育的教示にもかかわらず,その後も働きかけは減少し続けたことから,教育的教示の効果があまり見られないことが明らかとなった。