心電図
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症例
エキシマレーザーシースとスネアを同時に用いた両方向性アプローチによるリード抜去
薗田 正浩田上 和幸蔡 榮鴻山下 恵里香塗木 徳人
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2019 年 39 巻 2 号 p. 109-114

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抄録

症例は80歳男性.17年前に洞不全症候群に対して,左鎖骨下からDDDペースメーカを挿入した.心房細動が持続しており,6年前のジェネレータ交換術時にVVIへ変更となった.心房リードコネクタにキャップした部位が刺激となり皮膚瘻孔・膿汁を認め,リード抜去術を施行した.エキシマレーザーシース12Frを用い,心室と心房リードを交互に剥離した.鎖骨下静脈領域で抵抗があり,メカニカルシースを併用し,レーザーシースを14Frにサイズアップしたが,上大静脈部位で抜去困難であった. 経静脈リード抜去は高い成功率であるが,植込み年数が長いほど困難となり,合併症が生じる可能性が高い.両リードとも留置期間が長く脆弱であり,エキシマレーザーシースのみでの抜去は困難であった.大腿アプローチからスネアにてリードを掴み,大腿部のスネアと鎖骨部のロッキングデバイスを両側から同時に牽引することにより,レーザーシースの通過が可能となり,両リードとも抜去できた.留置期間が長いリード抜去に,エキシマレーザーシースとスネアの両方向性アプローチが有効であった症例を経験したので,報告する.

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