1999 年 19 巻 3 号 p. 250-254
不整脈, 伝導障害を主徴とする心筋症 (EOM) が存在するとの想定のもとに573症例について心内膜心筋生検を施行, その中で右心房心内膜心筋生検例を行った27症例中13例 (48%) に有意な心筋病変を認め, 右心室には病変が著明でなかったことから心房心筋症atrial cardiology (ACM) という概念を提唱するに至った自主研究内容を紹介した.
ACMでは何故心房に病変の局在があるのか?遺伝子異常が関係あるのか?など今後の研究課題であることを強調した.