抄録
小児心電図心室肥大基準については幾つかの提案があり, 著者らも発表している。しかし最近わが国の小児の体位が著しく向上し, その結果波高値に変化を生じてきたので, 3~18歳の健康小児3136例につきIBM5880心電図記録分析システムを用いて心電図を解析し, IBM, S/370により統計解析を行った。
70以上の項目について平均値およびパーセンタイル値を算出したが, とくに注目されたのは左側胸部誘導におけるR波高値の性差で, 12歳~18歳の若年者では男子が女子よりも高電位差をまし, 統計的に有意であった。このことは小児の心室肥大判定に当り, 性差を考慮する必要性を示すものと考えられた。