工業教育
Online ISSN : 1883-9002
ISSN-L : 0289-193X
電子・制御技術に関する企業内教育の一例
シーケンス制御の教育について
伊藤 憲治広岡 茂樹
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1986 年 34 巻 3 号 p. 62-65

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抄録

我が国の重工業は構造不況業種を多く抱え, この体質改善に各種の方策が講じられている。当社においては, この方策の一つとして, 電子および制御技術力の強化が取り上げられ, 組織的な研修が始められた。
ここでは, その研修の一例としてシーケンス制御技術についての研修を紹介する。
シーケンス制御技術を取り上げたのは, 大学などの工学部系のカリキュラムにシーケンス制御技術に関する講義がほとんどないにもかかわらず, 企業においてはこの技術が新製品開発の大きな原動力になっているからである。
この研修は8日間の日程で行われ, このうち講義が5日間, 実習が3日間である。講義はシーケンス制御回路の表し方, 読み方, 論理代数, シーケンス制御回路のハードウェア, 基本シーケンス制御回路などについて行い, 実習では, リレー素子とプログラマブル・コントローラを用いてシーケンス制御回路を製作している。

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