教育医学
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6-shogaol,及び6-gingerol高含有ショウガ粉末3.0g摂取が皮膚温度に及ぼす影響
木村 公喜萩原 悟一阿部 征次
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2016 年 62 巻 2 号 p. 346-350

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抄録
 ショウガの主な辛味成分である6-shogaol,及び6-gingerol高含有ショウガ粉末3.0g摂取が皮膚温度に及ぼす影響を検討した.  男性10人を対象とし,ショウガ粉末に含まれる6-shogaolの割合が60%と6-gingerolが95%を摂取し,飲用前と飲用後15分おきに90分後までの皮膚温度を測定した.測定部位は,頬,首,手の甲,及び足の甲とした.統計解析は,繰り返しのある二元配置の分散分析を行った.前統計解析で交互作用が認められた場合,Bonferroni法による多重比較検定を行った.有意水準はp<0.05とした.  6-shogaol飲用前後の皮膚温度は,頬と首は摂取90分後まで,手の甲と足の甲は,摂取15分から45分までと90分後で有意な増加がみられた.6-gingerol飲用前後の皮膚温度では,頬は摂取90分後まで,首は15分から60分まで,手の甲と足の甲は摂取15分から30分まで有意に増加した.また,手の甲は摂取90分後,足の甲は摂取後60分から90分まで有意に減少した.
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2016 日本教育医学会
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