抄録
Clostridium difficile感染症(CDI)における抗菌薬使用密度(AUD)の影響を見ることを目的とした.
毎月の病棟データに3年間の経静脈抗菌薬の AUD を含めた.
総計129人のCDI患者における多変量解析を行い,小児・産科病棟(オッズ比[95%信頼区間],0.119[0.024-0.585]; p=0.009), AUDでcefazolin(0.377[0.207-0.687]; p=0.001), flomoxef(0.531[0.294-0.961]; p=0.036),及び ceftazidime(2.038[1.072-3.874]; p=0.030)が有意だった.
CDIのリスクがあるAUDについて今後の研究が待たれる.