環境感染
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検体の採取・輸送法と検査の依頼法
病院感染対策に必要な微生物検査法
松本 哲哉
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2000 年 15 巻 Supplement 号 p. 19-22

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抄録
細菌検査の代表的なものに, 喀痰培養, 尿培養, および血液培養などがあるが, いずれの検査においても最も重要なことは, 良質の検体を提出することである. そのために臨床サイドでは検体の採取の際に常在菌の汚染をできるかぎり防ぎ, 検体が得られたらすぐに検査室に運ぶことを心がける必要がある. さらに細菌検査は臨床検査技師各人の判断が検査結果を大きく左右することから, 何を目的とした検査なのか, 患者の基礎疾患や疑われる感染症, 抗菌薬投与の有無など, さまざまな情報の検査室側への提供が必要である. さらに臨床側 (病棟側) と検査室側との通常のコミュニケーションが病院感染へのスムーズな対応に不可欠と考えられる.
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© 日本環境感染学会
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