2001 年 16 巻 3 号 p. 242-246
医療機関から排出される感染性廃棄物を含むプラスチック系廃棄物の適性処理がどのようにあるべきかという観点に立ち, ディスポーザブル医療用具の材質と減量化・リサイクルの可能性について調査した.86.0%が少なくとも一部は分離可能な製品であるなか, 今後製品の材質等の改良について予定がないという製品が92.5%も占めた.医療機関で感染性廃棄物の減量化・リサイクルに取り組んでいる施設は6.7%に過ぎず, プラスチック系感染性廃棄物のリサイクルの困難さが浮き彫りになった.感染性廃棄物の範囲を再検討する必要が求められる.