環境感染
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当院における循環式浴槽からのLegioella peumopbhilaの分離状況とその対策
佐々木 英祐佐藤 良子松本 洋美貝田 英之泉川 公一泉川 欣一原 耕平小出 道夫斎藤 厚
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2002 年 17 巻 2 号 p. 183-186

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抄録
当院の循環式浴槽について, Legionella pneurnophilaの分離状況と浴槽の塩素濃度について検討した. 塩素濃度が0.05ppmの浴槽からはLegionella pneumophilaが分離培養されたが, 0.1ppm以上の浴槽からは分離されなかった. また菌が分離された浴槽において, 塩素濃度を0.1ppm以上に改善したところ菌が分離されなくなった. 以上のことから, 循環式浴槽において, 塩素濃度の管理を十分にすることにより, 菌の増殖を抑制し, レジオネラ肺炎の発症を未然に防ぐことができると考えられた.
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© 日本環境感染学会
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