環境感染
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カルバペネム薬の適正使用に対するICT活動の効果
萱沼 保伯奥住 捷子吉田 敦
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キーワード: 抗菌薬適正使用
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2007 年 22 巻 1 号 p. 33-36

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抄録
獨協医科大学病院では, カルバペネム薬の届出制や許可制を導入していないが, Infection Control Team (ICT) により, 造血器疾患などの抗菌薬ガイドラインを見直すことにより, 使用量が2005年10月を境に大幅に減少した.抗菌薬使用量比較指標としての抗菌薬使用密度 (Antimicrobial Use Density: AUD) は, 2003年度前期 (4月~9月) では29.12だったが, 2005年度後期 (10月~3月) は17.05となり, 現在も減少している. また, 抗菌薬ガイドラインの見直しによる適正使用と使用量の減少により, 緑膿菌検出率の減少傾向が認められた. 以上より, カルバペネム薬の適正使用に対するICT活動の効果があったと思われる.
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© 日本環境感染学会
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