環境感染
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訪問看護従事者の感染管理に関する学習の現状と要望
学習機会, 所属機関, 訪問看護経験年数による比較
小松 妙子滝内 隆子前田 修子
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2007 年 22 巻 1 号 p. 41-45

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抄録

在宅における感染管理に関する教育プログラムを開発するための資料を得る目的で, 訪問看護従事者を対象に在宅における感染管理に関する学習の現状と要望について質問紙調査を実施し, 訪問看護に従事してからの在宅における感染管理に関する学習機会の有無, 所属機関, 訪問看護経験年数で比較・分析した. 結果, 学習機会のある者は約7割で, 所属機関や訪問看護経験年数の相違に関係なぐ学習方法はカンファレンスの割合が最も高く, 学習媒体の使用頻度はビデオ等の視聴覚教材より書籍の方が高かった. 学習方法への要望は, 学習機会の有無, 所属機関や訪問看護経験年数の相違に関係なく研修会, 学習媒体への要望では, 在宅向けの書籍が最も高かった. このことから学習方法としては研修会やカンファレンス, 学習媒体としては在宅向けの感染管理に関する書籍等の作成を考慮して在宅における感染管理に関する教育プログラムを開発する必要性が示唆された.

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