環境感染
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看護婦を主とした医療従事者の鼻腔内におけるMRSAの保菌状態について
戸田 すま子渡部 節子山本 匡子小田切 繁樹奥田 研爾
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キーワード: 医療従事者, 病内感染
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1993 年 8 巻 2 号 p. 43-46

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抄録
近年, MRSAの感染経路として医療従事者を介するものが注目されてきている. そこで, 医療従事者とその対象群として看護学生2年生の鼻腔における保菌状況を調査した. その結果, A病院 (呼吸器・循環器系) 4.3%, B病院 (腎透析) 1.6%, 看護学生0%であった. このことよりMRSAは, 保菌患者との接触の多い医療従事者と看護学生との間の鼻腔内MRSA保菌率に有意差がみられ, 保菌患者との接触が保菌率に大きく関与していると推察された.
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© 日本環境感染学会
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