日本接着学会誌
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研究論文
可逆的可溶化—不溶化が可能なジスルフィド架橋ポリスチレン担体の合成
下村 修石野 陽介今田 武志大高 敦野村 良紀
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2012 年 48 巻 3 号 p. 97-102

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抄録
懸濁重合条件下,スチレンとビス(4-ピニルベンジル)ジスルフィド(1)との共重合反応により不溶性の架橋ポリスチレン(2)を収率70%で得た。ポリスチレン2はTHF中,トリブチルホスフィン—水で処理することによりチオール基を持つ可溶性共重合体3となり,続いてアセチル化による保護により可溶性共重合体(4)を得た。不溶性の架橋ポリスチレンを再生するためにNaBH4によりチオール基を脱保護した後,生じたチオールをヨウ素により酸化することにより球状の不溶性高分子を再生した。
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© 2012 一般社団法人 日本接着学会
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