Japanese Journal of Endourology
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Endourology
フレキシブルシザースを使用した腎盂尿管移行部狭窄及び上部尿管狭窄に対する経尿道的切開術の経験
木村 恭祐上平 修平林 穀樹山口 朝臣平林 裕樹守屋 嘉恵深津 顕俊吉川 羊子松浦 治
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2011 年 24 巻 2 号 p. 306-310

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抄録
 【目的】当院では,腎盂移行部及び上部尿管狭窄に対しフレキシブルシザースを用いた内視鏡的切開術を施行している.この方法及び成績について報告する.
 【対象と方法】2005年1月から2010年1月までに6例に対し硬性尿管鏡下にフレキシブルシザース(以下S群)を用いて切開術を施行した.それ以前にホルミニウムヤグレーザー(以下L群)で切開した23例を対象として比較検討した.
 【結果】L群:術前平均狭窄長8mm(5-30),平均切開長37mm(15-100),S群:術前平均狭窄長7mm(5-15),平均切開長32mm(15-60)であり,改善率はL群:15/23例(65%),S群:6/6例(100%)(P=0.37)であった.
 【結語】フレキシブルシザースを用いた経尿道的尿管切開術は,ホルミニウムヤグレーザーを用いた切開術と比べて,症例数が少なく有意差はないものの,その成績は良好であり,尿管狭窄に対して効果のある手技と考えられた.
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© 2011 日本泌尿器内視鏡学会
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