Japanese Journal of Endourology
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ISSN-L : 2186-1889
腹腔鏡手術
生体ドナーからの用手補助腹腔鏡下移植腎採取術100例の経験
兼松 明弘樋口 喜英上田 康生鈴木 透呉 秀賢東郷 容和橋本 貴彦山田 祐介長澤 誠司嶋谷 公宏白石 裕介田岡 利宣也三井 要造滝内 秀和野島 道生山本 新吾
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2015 年 28 巻 2 号 p. 241-246

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抄録
 2003年より13年まで100 例の生体ドナーからの用手補助腹腔鏡下移植腎採取術を施行した.年齢は平均57歳.採取側は右21例,左79例で,アプローチは経腹膜と経後腹膜が97例と3例であった.4例で開腹移行した.気腹時間は平均242±66分で輸血例はなかった.温阻血時間(WIT)は平均5±2分でドナー側要因によるdelayed graft functionはなかった.高BMI症例と複数腎動脈例ではWITが有意に延長したが,気腹時間,出血量,初尿時間に影響はなかった.合併症はClavien分類1度12例,2度8例であった.ドナーの推定糸球体濾過率は術後1ヶ月で術前の60.9%と低下した後,1年目に術前の64.7%に回復した.本術式はドナーの安全性と移植腎機能をともに保持しうる低侵襲手術である.
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© 2015 日本泌尿器内視鏡学会
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