2019 年 32 巻 1 号 p. 116-119
【目的】大阪労災病院で入院加療を行った結石性腎盂腎炎に対して臨床的検討を行った.
【対象・方法】2007年~2018年の73例をステント留置の有無に分けて比較検討を行った.
【結果】ステント留置無し (27例) のほうが有り (46例) より有意に結石最大径が小さく (7 vs 10 mm, p=0.0393), WBC (12000 vs 15900, p=0.0428) と好中球数 (9354 vs 11882, p=0.0199) が少なかった. 全身状態が悪い4例はステント交換のみ, 残り69例は自然排石14例, ESWL32例 (5例がTUL追加), TULのみ22例, 腎摘1例であった. 73例中61例 (84%) がstone free, 69例 (95%) がstent freeとなった.
【結論】従来からの治療方針は有用であると思われた.