救急救命士ジャーナル
Online ISSN : 2758-8459
Print ISSN : 2436-228X
調査・報告
救急救命士養成校における実習時への模擬患者・傷病者の導入報告
郷田 爽真杉木 翔太北小屋 裕澤田 仁森 保彦金澤 豊福岡 範恭西本 泰久大石 泰男関根 和弘
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2024 年 4 巻 1 号 p. 34-38

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抄録

救急救命士養成校における心停止症例と内因性疾患の実習授業に,模擬患者・傷病者(SP)を導入した。その結果,シナリオのリアリティが高まり,実際の現場をイメージしたシナリオ想定が可能となった。学生は,言葉遣いやコミュニケーションの方法を工夫し,相手に応じて適切に対応していた。救急救命士養成校におけるSPや関係者役としての参加は,学生のモチベーションやコミュニケーションスキルを高め,学生同士とは異なる雰囲気で実習を行うことができた。今後の課題として,SP役として参加する際,事前に病態についての打ち合わせやフィードバックの時間管理が必要である。

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