救急救命士ジャーナル
Online ISSN : 2758-8459
Print ISSN : 2436-228X
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調査・報告
  • 郷田 爽真, 杉木 翔太, 北小屋 裕, 澤田 仁, 森 保彦, 金澤 豊, 福岡 範恭, 西本 泰久, 大石 泰男, 関根 和弘
    2024 年 4 巻 1 号 p. 34-38
    発行日: 2024/03/20
    公開日: 2024/03/20
    ジャーナル フリー

    救急救命士養成校における心停止症例と内因性疾患の実習授業に,模擬患者・傷病者(SP)を導入した。その結果,シナリオのリアリティが高まり,実際の現場をイメージしたシナリオ想定が可能となった。学生は,言葉遣いやコミュニケーションの方法を工夫し,相手に応じて適切に対応していた。救急救命士養成校におけるSPや関係者役としての参加は,学生のモチベーションやコミュニケーションスキルを高め,学生同士とは異なる雰囲気で実習を行うことができた。今後の課題として,SP役として参加する際,事前に病態についての打ち合わせやフィードバックの時間管理が必要である。

原著
  • 黒﨑 久訓, 一ノ瀬 佳彦
    2024 年 4 巻 1 号 p. 39-46
    発行日: 2024/03/20
    公開日: 2024/03/20
    ジャーナル フリー

    【目的】救急救命士による小児院外心停止事案における,アドレナリン投与の疫学的特徴を明らかにする。【方法】2007年1月1日~2021年12月31日の全国ウツタインデータで小児院外心停止事案を抽出し,記述統計を行った。【結果】対象期間中,アドレナリン投与症例は691例で,アドレナリン投与実施事案数は増加の傾向がみられた。年齢別では8歳から増加しており,事案数に占めるアドレナリン投与実施事案数の割合は,ほとんどの年齢で10%以下であった。都道府県別でアドレナリン投与割合を比較したところ,突出して高い値を示した都道府県は認められなかった。神経学的転帰良好例の割合は,12歳以上の年齢グループでアドレナリン投与群が非投与群より高い値を認めた。【結論】アドレナリン投与実施事案数は年々増加の傾向がみられ,年齢別では,8歳からアドレナリン投与実施事案数,アドレナリン投与割合が増加していた。

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