日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
脳死下臓器提供に関する職種間格差と院内勉強会の効果
花木 奈央稲田 眞治川浪 匡史神原 淳一福田 徹塚川 敏行長谷川 友紀野口 善令
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2013 年 16 巻 1 号 p. 1-6

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抄録

脳死下臓器提供施設であり,臓器提供・臓器移植の経験を有する当院において,職員の脳死下臓器提供に関する意識と院内勉強会の効果を調べるために,全職員を対象にした意識調査を行った。調査はドナーアクションプログラムの職員意識調査を用い,1回目の1か月後に勉強会を開催し,さらに約1か月後に再度同じ意識調査を行った。回収率は1回目・2回目ともに80%前後であった。脳死を妥当な死の判定方法とする割合は看護師とその他の職種が33%とほぼ同じであった。家族の臓器提供に関する意思は,全職種で賛成の割合が,小児が成人に比して大きく下回った。当院の現状は約70%の者が正しく認識していたが,当院の脳死下臓器提供がうまく機能していると考える者は43%前後であった。調査結果は1回目と2回目で大きな差を認めておらず,勉強会の内容・方法に加えイントラネットを活用するなど全職員が容易に情報を得られる情報発信の方法について考慮する必要がある。

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© 2013 日本臨床救急医学会
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