日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
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調査・報告
単独型救命救急センターにおける多職種ICTラウンドの意義と効果
西本 香王里上山 進石丸 美枝子濱田 宏輝上林 哲生三宅 千鶴子竹下 仁小畑 仁司大石 泰男秋元 寛
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2014 年 17 巻 6 号 p. 766-773

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抄録
2012(平成24)年の診療報酬改定に伴い,大阪府三島救命救急センターでは診療報酬の「感染防止対策加算2」を算定し,多職種による感染症ラウンドを開始した。多職種により感染症ラウンドを行うことで,それぞれの専門的な立場から主治医とディスカッションし,治療方針を確認したうえでアドバイスができるようになった。そのツールとして独自のデータベース(以下,感染回診データベース)を作成し,情報の共有化を図った。われわれは重症度によって抗菌薬の使用状況は変化すると考え,重症度を等級づけるAcute Physiology and Chronic Health Evaluation Ⅱ(以下,APACHE Ⅱ)スコア別に抗菌薬使用状況を検討した。ラウンド前後の年度別死亡数,死亡率には有意な差はなかった。抗菌薬の使用状況ではカルバペネム系抗菌薬の投与日数,使用バイアル総数,1日使用バイアル数には有意な差はなかったが,カルバペネム系抗菌薬に対する緑膿菌の耐性率は有意に改善した。
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© 2014 日本臨床救急医学会
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