日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
CPAで搬入されてJ波症候群が疑われた1例
加藤 淳一郎岡野 雄一草野 謙寺住 恵子大高 俊一加藤 陽一原富 由香山家 純一桑原 謙田代 尊久
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2019 年 22 巻 5 号 p. 736-740

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抄録

症例:既往歴のない26歳,男性。現病歴:夜間就寝中に突然飛び上がり,痙攣様の動きを繰り返した後に心肺停止となり救急要請された。救急隊接触時の心電図は心室細動(ventricular fibrillation;VF)であり,除細動が施行され当院へ搬入された。来院後経過:心肺蘇生法により心肺停止から40分で心拍再開した。その際の心電図ではJ点上昇が認められた。緊急カテーテル検査では冠動脈に異常なく,ICUに入室し体温管理療法を施行した。経過は良好であり,第10病日に抜管,第20病日に植え込み型除細動器の植え込み術を施行,第45病日に独歩でリハビリテーション病院へ転院となった。考察:本症例は心電図所見よりVFの原因としてJ波症候群が考えられた。J波症候群は早期再分極症候群の1つであり,特発性心室細動との関連が示唆されている。VF発症の高リスクと疑われる場合は厳重なフォローが必要である。

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© 2019 日本臨床救急医学会
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