2001 年 4 巻 3 号 p. 274-278
リザーバー装着部にデマンド機能を内蔵した手動引き金式人工呼吸器(送気流量40lおよび120l)を接続した蘇生バッグ(以下デマンドバッグ;DB40およびDB120)で,送気の早期酸素化が可能かを調べた。測定項目:①バッグ内空気の排出(wash out)時間,②折たたみバッグヘの酸素充填(fill out)時間,③バッグバルブマスク(BVM),wash outを3秒間実施したDB40とDB120,wash out未実施のDB40,送気回数24/min時のDB120の送気酸素濃度,④酸素使用量。結果および考察:DB40およびDB120は約5秒から7秒でwash outが完了し,DB120では約1秒でfill outが完了した。wash outを3秒間行ったDB40およびDB120の送気酸素濃度は,いずれも早期から85%以上の高濃度を示したが,BVMは上昇が遅く,wash out未実施のDBより遅かった。また理論的酸素使用量はBVMの60%であった。結論:DBは送気の早期酸素化に有効で酸素使用量も少なかった。