教育実践学研究
Online ISSN : 2435-9521
Print ISSN : 1344-946X
実践研究報告
教育実習生の授業力向上に寄与するリフレクションデザインの構築
実習生の実態に対応した省察方法の開発研究
芥川 元喜澤本 和子
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 26 巻 1 号 p. 29-42

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抄録
 近年,教職志望学生には省察することや省察力の育成が求められている.そこで,本研究では,教育実習生の授業力向上に寄与するリフレクションデザインを構築し,実践した.本研究のリフレクションデザインには,「継続的授業リフレクション」を方法として取り入れた.「継続的授業リフレクション」は,実習生の認知課題に対応する為,第一段階:課題に気づく,第二段階:課題を改善する,という二段階で実施した.また,本研究の授業リフレクションを,省察力の育成のための「授業リフレクション学習」として位置づけた.その結果,実習生は,事実を捉え直し,具体的な授業課題に気づき,指導改善策を見出し,授業再設計ができた.このことから,実習生の授業リフレクションには,「継続的授業リフレクション」を取り入れたリフレクションデザインの構築が有効であることが事例として確認できた
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© 2024 日本教育実践学会
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