魚病研究
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短報
ヒラメのStreptococcus parauberis感染症に対する血清型I型およびII型株不活化ワクチンの有効性
森 京子福田 穣
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2012 年 47 巻 3 号 p. 107-110

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抄録

 養殖ヒラメ由来S. parauberisの2種血清型(Ⅰ,Ⅱ型)株それぞれのホルマリン不活化菌体(FKC)ワクチンを試作し,有効性と両血清型間の交差防御効果を検討した。各FKCを腹腔内接種して3週間後のヒラメに攻撃試験を行った結果,免疫原と同じ株に対して高い予防効果が得られた。しかし,免疫原と異なる血清型に対しては,効果にばらつきが認められ生残魚も高い保菌率を示したことから,十分な交差防御効果は期待できないと思われる。

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© 2012 日本魚病学会
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