魚病研究
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魚類におけるクロラムフェニコールの吸収および排泄―V
養殖ウナギに経口投与した時の組織内濃度
畑井 喜司雄牛山 宗弘江草 周三
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1977 年 12 巻 1 号 p. 57-62

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抄録
 1. 養殖ウナギに「水産用クロロマイセチン散」をCPとして50mg/kgおよび100mg/kgを連続5日間経口投与し,経時的に魚体各臓器内のCP含量を測定した。2. 再投与群ともに各臓器におけるCP濃度は6時間後にピークに達し,48時間後には検出限界以下となった。3. 総ニトロ体は6時間後にピークに達したが,50mg投与群の腎臓を除き,投薬終了15日後にも各臓器から検出された。4. 臓器中のCP含量は腎臓,血液,筋肉,肝臓の順に高く,総ニトロ体含量は肝臓,腎臓,筋肉の順に高かった。
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