三重大学水産学部
千葉大学医学部
1979 年 13 巻 4 号 p. 173-178
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
1) 養殖ニジマスに発生した腎腫瘍について病理組織学的に検討した結果,本腫瘍は腎芽腫(ウイルムス腫瘍)であることがわかった。2) 本腫瘍は個体により構成細胞に相違があり,タイプが異なっていた。症例Iでは束状をなして錯綜する平滑筋細胞が構成主体となり,その間に上皮性腫瘍細胞群および未分化間葉系細胞群が散在していた。一方症例IIでは未分化間葉系細胞が構成主体であった。3) 今回研究した材料では転移はみられなかった。4) ニジマスの腎実質の分化についても観察した。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら