魚病研究
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人為感染させたウナギ体内におけるPseudomonas anguillisepticaの消長
中井 敏博金森 良史中島 員洋室賀 清邦
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1985 年 19 巻 4 号 p. 253-258

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抄録
 赤点病原因菌Pseudomonas anguillisepticaの病原株(K+血清型)をニホンウナギに水温12℃~20℃下で致死量接種した場合, 血液および各組織内の生菌数は, 接種後一時的に減少したが, その後急激に増加し, 瀕死魚ではいずれの組織においても108~1010CFU/ml or gに達した。一方, 致死量以下の接種または水温28℃で致死量接種した場合, あるいは非病原株(K-血清型)を接種した場合, 菌は接種した筋肉部を除きいずれも3日以内に魚体内から消失した。
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© 日本魚病学会
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