1985 年 20 巻 1 号 p. 69-70
牛胎児血清濃度を1,2,5%としたMEMでEPCとFHM細胞をマイクロプレートに調整し, IHNV長野分離株のウイルス力価を測定したところ, 高い血清濃度はCPEの発現を遅らせ, 力価を緩慢に上昇させ, 最終力価に達するまでにより長期間を要した。最終力価では血清濃度による明瞭な差は生じなかった。FHM細胞ではCPEぼ発現も遅く, MEM-2で調整した両細胞により多数の試料を測定して比較したところ, IHNV長野分離株に対し, FHM細胞はEPC細胞よりも明らかに低感受性であった。