魚病研究
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Edwardsiella tarda から抽出したリポ多糖の科学分析
Fulvio SALATI楠田 理一
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1985 年 20 巻 2-3 号 p. 187-191

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抄録
 Edwardsiella tarda からフェノール-水法で抽出後, Cetavlon 処理および高速遠心により精製したリポ多糖の化学分析を行った。リポ多糖はタンパク3.6%, 有機リン0.09%, 糖22.0%および脂肪酸8.3%を含んでいた。これらのうち, 糖には KDO 4.1%, ペントース1.1%, ヘキソース12.0%, 6-デオキシヘキソース0.6%, ヘプトース3.9%およびアミノ糖3.9%が含まれ, 脂肪酸は主としてβ-ヒドロキシミリスチン酸, ミリスチン酸およびパルミチン酸で構成されていた。これらの分析結果は Salmonella で報告されているものと類似していた。
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© 日本魚病学会
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