抄録
1981年から1983年にかけて全国各地のアユ養殖場で分離された Virio asruillarum 139株について薬剤感受性試験を行ったところ, 137株は CP・TC・SM・ABPC・CL・NA・NF・SA 及び TMP のうち1剤から8剤の耐性を示した。うち30株より CP・TC・SM・ABPC・SA あるいは TMP の組合せの伝達性Rプラスミドが検出された。これら検出されたRプラスミドDNAの構造は, 1980年に流行したものと相同性を示した。さらに, 地域が異なっていてもRプラスミドのDNA構造は一致した。