魚病研究
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ウオールアイ(Stizostedion vitreum vitreum)のウイルス性皮膚腫瘍の形態学的鑑別
T. YAMAMOTOR. K. KELLYD. NIELSEN
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1985 年 20 巻 2-3 号 p. 361-372

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抄録
 カナダ中央部に生息するウオールアイにはウイルスの関与する皮膚腫瘍が少なくとも4つ観察されている。第1のリンホシスチスは他の淡水魚や海水魚に見られるものと変わらない。第2の皮膚腫瘍は一見リンホシスチスに似ているが, よく見ると後者と違って表面が滑らかなことで識別できる。第3は青みを帯びた透明な粘膜状の表皮増生であり, 径135nmのレトロウイルスを含む細胞から成っている。第4のものは第3のものより患部が広く, しばしば皮下組織の腫れを伴っている。ヘルペスウイルスが関与している。
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© 日本魚病学会
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