魚病研究
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ウシエビ Penaeus monodon の組織からの細胞培養
S. N. CHENS. C. CHIG. H. KOUI. C. LIAO
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1986 年 21 巻 3 号 p. 161-166

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抄録
 ウシエビ組織の細胞培養を試みたところ, 鰓, 神経, 筋肉, 腸, 中腸線では細胞の発育が見られなかったが, 生殖腺および心臓では発育が観察された。生殖腺由来細胞が最も良く発育した培地は, FCS 10%, 筋肉エキス30%, 食塩0.006g/ml, ロブスターまたはウシエビの血リンパ液10%を添加した2倍濃度の L-15培地であった。生殖腺由来細胞はこの培地で28-31℃で7-10日培養後, フルシートの状態に達した。初代培養は上皮性細胞が主体で, 週1回の培地交換で2ヵ月生存した。また, 3代まで継代培養することがでできた。
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© 日本魚病学会
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