魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
イワナから分離された Pseudomonas fluorescens について
山本 淳高橋 一孝
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 21 巻 4 号 p. 259-260

詳細
抄録
 1986年2月, 山梨県魚苗センター忍野幼魚場において飼育中のイワナふ化仔魚に大量斃死が発生した。斃死魚から分離された細菌は, グラム陰性, 偏性好気性で運動性を有し, チトクロームオキシダーゼ, カタラーゼ陽性, グルコースを酸化的に分解し, King B 培地においてフルオレシンを産生した。これらの性状から, 分離菌は, Pseudomonas fluorescens に同定された。また, 攻撃試験の結果, 本菌はイワナ以外に, ニジマス, ヤマメ, アユに対しても病原性を有することが確認され, 今回の斃死の原因菌と判断された。
著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top