土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第44巻
水制周辺の流れおよび河床形状と魚の遊泳行動について
青木 宗之菊池 裕太坂間 睦美
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2016 年 72 巻 6 号 p. II_133-II_141

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抄録
 本研究は,水制周辺の流れおよび河床形状が魚類の遊泳行動に及ぼす影響を,流速V=√(u2+v2)および渦度ωzに着目し,検討を行った.そのために,水理実験および実魚(平均体長(BL)=5.9(cm)のウグイ)を用いた挙動実験を行った.
 その結果,流量の異なる2ケースともに,河床洗掘箇所に大きな差異はなかった.また,水制による治水(流速低減,水刎ね)機能が確認された.水制により流速低減した水制下流側で,魚が滞留する傾向にあった.魚の滞留箇所の流速Vは,25(cm/s)(巡航速度4BL(cm/s))以下であり,渦度ωzの大きさが2(rad/s)以上であった.河床材料が粗礫の場合,魚の水制下流側での滞留時間は,粗砂の場合に比べて1.7倍増加した.
 以上より,水制周辺の流れや河床形態が,魚の生息場になり得ることが示唆された.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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