魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
水産用エリスロマイシン製剤による養殖ニジマスの連鎖球菌症の治療試験
北尾 忠利岩田 一夫太田 開之
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 22 巻 1 号 p. 25-28

詳細
抄録
 養殖ニジマスのβ-溶血性 Streptococcus sp.に起因する連鎖球菌症の自然流行例についてEMによる治療効果を検討し,次のとおりの結果を得た。1.本症の流行例から分離したβ-溶血性 Streptococcus sp.菌株のEMに対するMICは0.05 μg/mlであった。2. 水産用ピマリン(大日本製薬)を50 mg(力価)/kg/日の割合で5日間投薬したところ,顕著な治療効果が認められ,観察期間中に再発はなかった。
著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top