魚病研究
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Oncorhynchus masou virus (OMV)のプラーク法の検討
亀井 勇統吉水 守木村 喬久
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1987 年 22 巻 3 号 p. 147-152

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抄録

 OMV のプラーク法を7種類の魚類由来細胞と三種の重層剤を用い, IHNV, IPNV と比較検討した。OMV は CHSE-214 および PTG-2 細胞でプラークを形成したが, BF-2, STE-137, FHM 細胞では形成しなかった。CHSE-214 細胞で, 10倍程高いプラーク数が得られ, 重層剤ではメチルセルロース, トラガカントガム, アガロース重層のうち, メチルセルロース重層法により輪郭のはっきりしたプラークが観察された。OMV のプラーク法としては CHSE-214 細胞とメチルセルロース重層法を用いる方法が最も適していると考えられた。

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© 日本魚病学会
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