魚病研究
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ウナギ補体の白血球遊走活性および血流中への白血球動員活性
飯田 貴次若林 久嗣
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1988 年 23 巻 1 号 p. 55-58

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抄録

 ウナギ正常血清にザイモザンまたは細菌を加え25℃, 60分間反応させた後, この処理血清中に生ずる生理活性について調べた。ボイデン法を用いて白血球遊走を調べたところ, 非働化血清の場合と比べ, 処理血清に対する好中球の遊走距離は有意に大きかった。また, 処理血清を腹腔内に接種後血流中の好中球数を経時的に調べたところ, 接種6~9時間後にその数が急増し, その後徐々に低下した。このように, 処理血清中には白血球遊走活性および血流中への白血球動員活性が認められた。

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