日本獣医畜産大学魚病学教室
1988 年 23 巻 2 号 p. 111-115
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1.1986年に九州のマダイ養殖場で発生した体表の白濁症状を呈するマダイを,病理組織学的に検索した。2.体表の白濁は,表皮有棘細胞の著しい増殖および有棘細胞内外の浮腫による表皮層の肥厚と,粘液の過分泌によりひき起こされた現象と判断された。3.増殖している有棘細胞の電顕観察では,核内および細胞質内のいずれにもウイルス様粒子は観察されなかった。4.皮膚と鰓の病理組織学的所見から,発症要因のひとつには環境水に由来する刺激物質が関与しているのではないかと考えられた。
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