1989 年 24 巻 1 号 p. 1-7
由来の異なる10株のRenibacterium salmoninarumを認識可能な2種のモノクローナル抗体の樹立について述べる。両抗体は菌体溶出物中の57KD蛋白ならびに, それ以下の分子量のいくつかの抗原を認識した。この57KDの抗原はGITCHELLら(1958)により抗原Fと命名された57KD表在蛋白と関連を有すると考えられた。ELISA法により両抗体は同一蛋白の異なるエピトープを認識していることが明らかとなった。対照の菌や正常マスノスケ血清蛋白とは交叉反応が観察されない。