魚病研究
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伝染性造血器壊死症ウイルス (IHNV) の濃縮と精製について
福田 穎穂周 信佑伴 文彦西村 定一佐野 徳夫
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1989 年 24 巻 1 号 p. 57-58

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抄録

 魚類ラブドウイウルスの濃縮と精製法について, IHNVを供試ウイルスとして検討した。PEG-6,000による沈澱法と18,500gの高速遠心を組合せてウイルスを濃縮した後, ショ糖の不連続ならびに連続濃度勾配遠心によって精製した。IHNVペレットを再懸濁する際の緩衝液には0.01M Tris・HCl pH7.76が適当であり, 上記方法によってほぼ100%の収量でIHNVを100~300倍に濃縮することができた。また, 各濃縮・精製段階でのウイルス再懸濁液に4,000g程度の低速遠心を施すことによって精製度が向上した。

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