魚病研究
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紫外線,日光,熱および乾燥によるバキュロウイルス性中腸腺壊死症(BMN)ウイルスの不活化
桃山 和夫
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1989 年 24 巻 2 号 p. 115-118

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抄録
 紫外線, 日光, 熱および乾燥によるBMNウイルスの不活化をクルマエビ稚仔を用いた感染実験により調べた。本ウイルスは, 15Wの紫外線ランプの直下30cmの位置では20分以内, 即ち紫外線照射量としては4.1×10 5μW・sec/cm2以下で, 真夏の直射日光下では3時間以内に, 熱では45℃では120分, 50および55℃では30分, 60℃では5分以内に, それぞれ不活化された。また, 本ウイルスは海水とともに滬紙に滴下後風乾した場合, 乾燥後速やかに不活化された。
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© 日本魚病学会
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