抄録
Vibrio anguillarum O抗原を腹腔内接種したコイ, ニジマス, アユ, ウナギ, ヒラメおよびマダニにおける抗体産生細胞の出現状況を, プラーク形成細胞(PFC)数を測定することにより調べた。PFC数は免疫8~17日後に最高値に達し, コイ, ニジマス, アユおよびウナギにおいては脾臓のPFC数が腎臓のPFC数より常に高かった。マダイでは脾臓と腎臓のPFC数はそれらとは逆になり, ヒラメでは差はなかった。0抗原で浸漬免疫したアユにおいては, 抗体産生細胞および抗体のいずれも検出されなかった。