魚病研究
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IHNウイルスのプラークの大きい株と小さい株との生物学的性状の比較
Martin F. CHENJ. S. ROHOVECJ. L. FRYER
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1990 年 25 巻 4 号 p. 243-251

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抄録

 伝染性造血懐死症ウイルス株を, サケ胚由来細胞株CHSE214上で大きなプラークを形成するものと小さなものとに分けた。この2つのウイルス群によって形成されるプラークは成長率が異なり, 2つのプラーク型として遺伝学的に分別しうる。とくに, 小プラーク型は4カ所に由来する継代数の少ないウイルス株と自然観鮮魚および実験感染魚からの分離直後の株が大多数を占めることから野生型と思われる。なお, 分別の際, 寒天培地のpHがプラークの大きさに影響するので注意が必要である。

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© 日本魚病学会
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